匠の技で静岡の地域材をアピールされている宮大工さんと触れ合いました。静岡市

昨年、『ウッドショック』という現象が

建設業界を席捲しました事はまだ記憶に新しいと思います。

新型コロナの感染拡大に伴い、海外の住宅事情の変化による

輸入木材の調達が難しくなり、それに伴って国産木材の価格も急上昇しました。

建設現場には木材の納入が滞って工事が中断。

ホームセンターの木材売り場からも一時 木材の姿が消えてしまった程でした。

令和4年の現在、材種により調達は何とか間に合う状態になりましたが

木材の価格高騰は続いている状態です。

これからは合板類の価格が10%~15%値上がると

商社からの通達が来ている次第であります。・・・((-_-;)

 

そんな中、行政では 地域材活用促進事業として

『静岡の地域材』の活用を継続しています。

ただ、ウッドショックの影響で 供給が滞っている木材もあり

また価格の高騰もあり 助成内容の変更をしながらの状態なのです。

 

・・・暗い話題ばかりの中でありますが

今回は 色々な試行錯誤をしながら

静岡の地域材の普及に努力している大工さんとのお話しをさせて頂きます。

 

本日は 神社仏閣、史跡建築物も手掛ける『宮大工』さんにお会いしているんです。

『宮大工』さんと言えば、私が言うまでもなく

『伝統建築を手掛ける程の技術を持つ職人』さんです。

さぞかし気難しい大工さんなのではないのでしょうか・・・。(-_-;)

・・・しかし、私がお会いしている『宮大工』さんは、とっても気さくな大工さん。

 

お仕事の事以外でも、大工さんが今取り組まれている事を

細かく丁寧に説明してくれました。

 

お話ししている最中に掲示板を持ってこられて

そこにマジックでメモ書き。

その掲示板は、と言いますと

静岡の地域材で造られた掲示板です。

表面がクリア塗装されていまして ホワイトボードの木材版です。

芯には鉄板も入っていてマグネットが付く様になっています。

実際に行政を通じて学校施設等へ供給されているとか。

木材の薄板で造られた『行動予定表』も発見。

紙の様な厚さで造られているんです。全て実用化の目途がたっているとか。

・・・んっ、その横にあるのは?

樽ですね。

聞けば、静岡産のウィスキーを造る為の醸造樽も造られているんです。

『全て静岡の材料でウィスキーを造る。』

そんなコンセプトでの事業に参加されて

テレビでも紹介されているそうです。

一つ一つを手作りで造られていて

当然 根気の要る作業ですが、

話すお言葉からは 『苦労』では無く、『楽しみ』と『希望』が溢れてきます。

 

大工さんの作業場の中は、この様な『希望』の品々が溢れています。

『古い伝統建築』のお話しを聞く事も、

『これからの木材の可能性』についてのお話しも

全て とても興味深くて 時間が経つのを忘れてしまう程でした。

昨今では SDGsの観点から、

廉価で大量生産出来るプラスチック建材を見直し、

木材料への切り替えへと方針を切り替える建材メーカーもあります。

建築を提案する者として、

今回の『ウッドショック』がもたらした問題を ただスルーするのではなく

『考え直す良い機会』としたい。

建築の大先輩である大工さんとのお話しの中で

強く感じる事が出来ました。

 

 

・・・おまけのお話し。

大工さんの作業場の前では なにやら良い香りが・・・。

やはり手作り釜の中で焼かれた『焼き芋』。

とってもホクホクで甘い密が溢れた 焼き芋。

一つ頂きましたが、言うまでもなく極うまっ!

焼き芋は食物繊維が豊富で、血糖値の上昇を抑えるとか。

心身共にホクホクさせて頂いちゃいました (^^)/

 

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