光あふれる住まいは津波や洪水と戦う重量鉄骨構造 静岡市駿河区

3.11の震災後、住まいの建て替えを考えたときに安倍川の河口に近い地域で津波が心配でした。
1854年に起きた安政の大地震の時はおよそ5mから8mもの津波が押し寄せた地域と言われている地域です。
もしも寝ている時に地震や津波が来たら?
自宅の屋上へ避難するのが一番早い!
今回の建物は外階段で屋上に避難できるプランニングで計画いたしました。
重量鉄骨だから津波が来ても建物が流されることなく、残る事を考えて3階建て屋上付の建物になりました。
屋根上部分に樹脂のウッドデッキ材を敷き、4畳ほどの避難スペースを作成
他県の方からは羨ましがられるかもしれませんが、富士山が綺麗に見えて夏にはご主人がビールを飲むプライベートビアガーデンにも活躍しそうです。
内装は施主様の希望を沢山取り入れ、3階の床は無垢のすぎ板をダークな色に仕上げ質感を大切にしました。
2階リビングの床にはウォールナットの無垢材を使用し、天井には飾りの木材を塗装して使用
壁は漆喰の塗り壁でナチュラルで落ち着いた雰囲気になっていました。
リビングには大きな開口のサッシが3つ並んでいるために、朝から夕方まで1日中明るく風の入る設計になっています。
ベランダ部分には坪庭
ココから風でゆらぐ木々の葉の影を落としながら清々しい朝陽が入ってきます。
明るく風通しの良いLDKでは、きっと休日の朝に奥様がコーヒーを淹れている間、お子さまとご主人様がお水を上げるのですね。
そんな光景が目をつぶると浮かぶような素敵な空間です。